週末鉄道紀行

  • 2012/01/23(月)

この記事を書きつつも、ちょっと自分のことを書いてしまうと、
ここ最近、やや抑うつ傾向といいますか、かなり精神的に
スランプ状態です。
毎年この時期には初詣に行ったりしているのですが(ひどく混む
期間はあえて外しています)、今年は行こうという気になれま
せん。初詣くらいなら正直どうでもいいのですが、他にもかなり
まずい感じです。

ブログの記事を書いたりしながら、精神修養に勤めたいと思って
おります。

今日の紹介は 「週末鉄道紀行」 西村 健太郎 (アルファ
ポリス文庫) です。

週末鉄道紀行

今年度はなんだか鉄道関連の本を何冊か読んでおりましたが、
その1冊となりました。
この本の作者の紀行記、という内容ですが、わたしから見れば
立派な「鉄オタ」の作者の、自分語りの本でした。
鉄道に興味も何もない人にとっては、まるで意味を成さない
文字の集まり、となる本ですが、似たようなことは何の本に
だっていえることですよね。
わたしは少し興味があってこの本を手にしたので、もちろん、
それなりに楽しく読めました。

仕事があり、週末にしか鉄道旅行にいけれない作者が、その
週末に向けて平日をいじいじ過ごし、しかも週末には、突如
ブルートレインに乗って九州まで出かけたお話など、3編の
お話です。
鉄道での旅に過剰な思い入れのある作者が、鉄道全盛期の
過去を懐かしみつついろいろな鉄道話を開陳していきます。

そのかなりの部分でわたしは置いてけぼりでしたが、にも
かかわらず、意外に楽しく読み終えたのでした。

◆ 作者の方の、サイトのご紹介 ◆
  「鉄道紀行への誘い」

「通貨」を知れば世界が読める

  • 2012/01/22(日)

本の紹介の記事、すごく久しぶりです。今後も不定期に
更新するということに変わりはないでしょうが、パソコンの
前に積んでいる「読んだけど、まだ記事を書いてない本達」の
山を少し減らさなくちゃです。

今日の紹介は 「『通貨』を知れば世界が読める ”1ドル50円
時代”は何をもたらすのか?」 浜 矩子 PHPビジネス新書
です。

「通貨」を知れば世界が読める

これを読んだのは昨年11月のことなので、もうだいぶ内容は
忘れてしまったですが、言うまでもなく、ユーロ危機とか円高とか
そういうことで大騒ぎになっている世界を読み解くことが出来れば、
なんて思って読んでおりました。

忘れたなりにざっくり感想を書けば、この本は、わたしにとっては
あまり役に立たない本なのでした。

キット作者は、もっときちんとした話が出来るのでしょうが、この
本では (読者を見下してか?) 根拠もなく、論理性にも乏しい
曖昧な話を延々と繰り広げます。その一部には、わたしも面白く
読めた部分はありましたが、全体として言えば、「よくわからん」
と評価するしかない内容です。
例えば、表題にもある1ドル50円。こんな事態が今後来るか
どうかについては、結局、大震災でも円高になっているから
そのうち50円になる、という内容の記載。読んで?がでない方が
どうかしています。知りたいのは、震災後も円高が進行したその
理由だったりするのに、そこはほぼスルーです。50円という
レートについてもなぜにその額かは不明です。また、円高にどう
対応するか、というテーマでも腰の据わってない議論しか無い
ように感じました。

そもそも通貨制度についての解説が非常に観念的で役に立たない
ため、この本は出発点のところからして、筋道立てて読むことが
難しいです。
(雰囲気で読む本、という評価です。学生の頃読んだ貨幣論の
本と比べあまりに議論がずさんなのでした)

これは他で勉強するしかない、これがこの本を読んでの感想と
なりました。

なお、このブログでは今後TPPについての本の話が登場する
予定です。浜先生はTPPに反対の立場のようですが、わたしとは
全く違う立場からTPPに反対のようです。先生は、「自由貿易は
アメリカとタッグを組むのではなく、もっとワールドワイドにしろ」
という考えのようナノで、いくら反対派であろうとも、国内産業を
育てる視点は薄いようです。

以下はこの本とは関係ない記述です。
関税自主権は、その国の産業をその国が大事にするための権利と
して、各国の主権の一部と考えられています。日本は明治以来
しばらくの間それが認められないために大変苦労した、というのは
常識以前の問題です。なのにその権利を放棄してしまおうというのが
TPPです。
わたし自身は国の利益=自分自身の幸せ、なんて事は考えて
いないし、単純に経済成長を追い求める考えそのものに疑問を
持っています(経済が衰退することを望んでいる訳ではないです)。

ま、わたしの考えはおいとくとして、産業振興こそが人々の幸せに
つながる、という立場であろうと、安易にTPPに賛成することが
危ういということもまた、常識以前の問題であります(が、新聞の
社説などは、この程度の認識もなく、がっかりさせられることが
非常に多いです)。

2012年始動・・・・する??

  • 2012/01/11(水)

2011年のこのブログも後半はまたも失速していました。
そうこうしているうちに数少ないブログ読者も、さらにさらに
減ってしまったのであろうと想像しています。

いつか書いたように、当面はブログをやめるつもりではないので、
2012年もそろそろ記事を書き始めてみようかな、などとようやく
重い腰を上げる気になったわたしがいます。
しかし、このブログ、時々でも続けて読んでいる人まだいるのかな??
まあ、中断することも含め、自分自身の記録として、あとあと
読み返していくことになるので、わたし自身のために書いている
というのが一番の目的ではありますが。

しかし今日は読書記録はなし。読書日記は次回からです。

前回に引き続き最近の近況報告です。

ゲーム、でいえば、「二ノ国」はいまだに途中です。まだ、漆黒の
魔導師を倒していないよ・・・・。でも「ポポローグ」は何とか
エンディングまで行きました。

その他でいえば、1、2月はまたまた勉強会、というか、そういう
ミニ講演会での講師が3、4回続くことになっていて、準備に追われて
いるところです。

読書日記には書かないのでこの場で書いちゃうのですが、わたしに
とって比較的重要なテーマとなった、放射線と健康、の話題ですが、
この間 「医学のあゆみ」 にそういうテーマの特集があったので、
読みふけったりもしています。が、雑誌を読んだりしたのはこのブログ
では基本、報告しないのでここでだけこっそり報告なのです。

ブログさぼり中

  • 2011/12/22(木)

いよいよ年の瀬ですね。
11月以降、さっぱりブログの更新をしておりません。
言い訳をしつつ、生存報告などをしておこうと思っております。

前回の記事で「ICO」をしているように書きましたが、その
後もゲームブームが継続中です。「ICO」は2週目の途中までで
いったん放置となり、その後「ICO」のことで調べたサイト
紹介のあった別のゲーム「ポポローグ」に夢中になっておりました。

こちらも結構のんびり洞窟をさまよっていましたが、伝説の武器
防具、盾を限界まで鍛えて、さあこれから最後の敵、というところ
まで来て、急にやる気が減少し、そこで放置です。


ニコニコ動画

さらにその後、PS3の「二ノ国 白き聖灰の女王」というのに
手を出しており、現在こちらものんびり遊んでいます。船を手に
入れると一気に行けるところが増えるので、そこで話の進行が
いったんストップし世界中を漫遊しては、モンスターのドロップ品を
かき集めて合成したり、このゲーム、敵のモンスターが仲間になるの
ですが、仲間を集めて回ったりしていました。
今現在話はそこから少し進んで、飛竜の「クロ」という子を手下に
加え、さらに世界のあちこちを巡っているところです。


とはいっても遊んでばかりではなく、少しは読書はしていますが、
めっきり読むスピードは落ちています。また、お仕事では、11月は
結構がんばっていたのですが、ゲームもしていたのだから、仕事の
せいでブログ更新していなかったわけではないです。

あと、ここでこういう事書くのもなんですが、ごく近い親族が亡くなって
わたしが喪主をしていたわけではないですが、お葬式を出してきました。
癌でしばらく闘病していましたが、家族間の仲が微妙なので、わたしも
微妙に働いたり働かなかったりでした。

そんなこんなで、年末、そして新年に向けて、それなりに日々を
過ごしているところです。


年内に次の更新があるか、かなり怪しいのでここでご挨拶です。

ご訪問頂きました皆様にはこの1年、有り難うございました。
大震災もあり、それ以外のこともあり、世間的には大きく揺れ動いた
1年でしたが、皆様にとってはいかがでしたでしょうか。
来る新年こそ、明るい年であることを祈念するばかりです。
また来年もよろしくお願い致します。なお、私事ではありますが
身内に不幸もあり、新年での年賀の挨拶は省略させて頂きます、です。

のんびり中

  • 2011/11/13(日)

ちょっとブログ中断中です。

この間、本もちょっとは読んでいます。やや読む速度が
落ちていますが。なので、またそのうち記事も再開の予定
です。

一方で、PS3で、「ICO」というゲームも買って、
真っ白な少女とお城のの中を歩いて回ったりしています。

わたしのICO君は、寄り道が多くて、ほんとにお城を
脱出しようとしているのか、ただ女の子と一緒に遊んで
いたいのじゃないか、などの疑惑が生まれています。
もっとも、結構女の子ほったらかしにして一人でほっつき
歩いては、崖から飛び降りたりしていますが・・・・

でーれーガールズ

  • 2011/10/25(火)

この本も借りた本、第2弾となります。借りた本その1の
「永遠の0」
は読み応えがありました。では今回は・・・・?

「でーれーガールズ」 原田マハ 祥伝社 がその本です。

でーれーガールズ

またしても
装丁がスカイエマさん、というのはわたしにとって
ポイントが高いです。そして、このお話、岡山が舞台となるの
ですが、その街密着型の小説、というか、方言が多く、岡山の
街のあちこちのスポットが登場していて、岡山の人や、岡山出身の
人にはなんだか懐かしい気持ちを呼び起こすだろう、とは思い
ます。

わたしも以前岡山市にいたこともあるので、小説中にでてくる
場所には思い当たるところが多いのです。

しかし、しかしです。小説としては相当な駄作と感じました。
主人公の女の子が高校時分に、理想の男の子を創作し、漫画化
する。その男の子に友達が恋してしまう。しかもその友達は、
魅力的で、しっかりモノで、クラスでも一目置かれる人物。
もうこういう設定だけで、わたしには理解不能です。恋に恋する
昔の女子高生、ということを表現したかったのか? にしても
ひどすぎる。
ほかにも、高校を卒業して30年経って主人公が岡山に戻って
きて、高校の頃を思い出すという筋立てなのですが、30年後の
主人公は過去を懐かしいと思いつつ、街をさまようだけで、
高校生の頃と全くメンタリティが変ってない。

最後は唐突に、登場人物のひとりが死んでしまいます。ひょっと
して人を死なせれば読者が感動するとでも思っているの?? と
読んでて非常に腹立たしさを感じる安直なつくり。
(この人物に共感できないため、主人公がこの人の死に持った
気持ちもまた共感できません。この人物の死自体、何でこの話で
ここで人が死ぬんだか、訳わかんないです。)
人物造形、話の展開、いずれも取ってつけた感の漂う小説、と
いう印象となりました。

政治学

  • 2011/10/23(日)

「全体主義」 を読んだ時、基礎学力の不足を痛感したわたし。
もうちょっと教科書的な本を手にしてみることにしました。

「新書で大学の教養科目をモノにする 政治学」 浅羽 通明
(光文社新書)

政治学

もともとは公務員試験対策の本だったようですが、最近は試験が
難しくなり、使えなくなってしまった、しかし、出版社の求めに
従い、教養本として再出発させた、と筆者自身がこの本を紹介して
います。

そういうだけあって、易しい、教科書的な内容でした。

人々の集合体である社会。その社会を秩序あるものとして維持して
いくためにはどうしても政治が必要となるのですが、そこでは
多数を従わせることの出来る力、つまり権力もまた必要となって
きます。その権力の源はなんなのか、そこから権力が不当な形で
行使されないための権力への制限はどうあるべきか、権力と
大衆との緊張関係はどのように理解していけばいいか、などなど
非常にコンパクトにまとめられて述べられております。

多くの思想家や政治学者が登場し、その考えも大変にまとまった
形で紹介されております。その取り上げ方やまとめ方が妥当か
どうかは、わたしには検証しがたいですが。

政治の過程を分析的に見ることが可能となれば、現実にある言説
などもどのような条件の下に成立する考えか、とかもよりはっきり
見えてくるような気がします。

観光コースでない広島

  • 2011/10/22(土)

9月に広島に遊びに行ったことはこないだ書きました。(→
そこで買った本はその時の気分にはもうちょっとぴったりで
なかった、という風に書きましたが、それには裏がありまして、
今日紹介の本こそが、そのとき買った本で、わたしの本命で
あったのでした。

「観光コースでない広島 被害と加害の歴史の現場を歩く」
澤野 重男・他  高文研   が今日紹介の本です。

観光コースでない広島

この本にはその実、軍都廣島を歩く、という項目もあり、先の記事の
本とかなり重なる部分もあるのですが、こちらの本をひいきしている
のは、わたしが高文研の本のファンだから仕方ないです。
(最近は読んでなかったけど高校生の頃に次々読んでいた)

さて、内容ですが、タイトルから想像はつきますよね。過去と今の
広島を行き来しつつ、文学も含め、今も触れることの出来る広島の
原爆のあとの残る建物や原爆の数多くの碑などを紹介していって
ます。広島市のみならず、呉や岩国といった基地のある街、毒ガス
工場のあった大久野島などの紹介もあります。
原爆の碑・像では、子供たちの運動で完成したものがあるという
ことが、印象深いです。

たった一発の原子爆弾が、多くの人の命を絶ち、生き残った人を
苦しめ、街を破壊した、読んでいるだけで呼吸するのも苦しく
なるようなあの日からの出来事。
遠い過去の話になったはずの原爆投下は、残念ながら今なお昔話に
出来ない同時代性を持っているようです。そのひとつは福島の原発
事故、といえます。ただし、わたし自身はこのヒロシマとフクシマとを
過度に結び付けて考えることには違和感を持っていますが。

「安らかに眠って下さい/過ちは/繰返しませんから」 という
原爆慰霊碑の碑文についての論争も書いてあります。
わたしのブログの記事内でこれ以上は触れませんが、「過ち」とは
なんなのか、いまだに考えることがわたしたちに残されていると
思っています。